「一番高い物がいい」の落とし穴
今日、面白い話をある女性から聞きました。
その女性の家は裕福なお家で祖父も経営者でお金持ち、
その祖父は何でも一番が好きだったそうです。
そして彼女が小学生に入学する前に、
街の鞄屋さんでランドセルを買ってもらう事になり、
その店で「一番高いランドセルを」と言い、
品物を出してデザイン、背負わせてみる事もなく、
本革で仕立てのランドセルを即買いしたそうです。
今のランドセルはA4サイズが入り、
デザインが可愛く色も豊富で、
人工皮革の軽量タイプでお値段もお手頃かと思います。
本革は重量もありますし、
基本水に弱く濡らしてははダメで手入れがとても難しいです。
小学一年生の女子が教科書入れて背負うのはかなり重かっただろうと思います。
そして、登下校中は予想外に雨が降ってくることもあります。
その彼女もランドセルは雨に濡れ重くなり、
ランドセルも中々乾きづらく梅雨時期は中の教科書がヨレヨレになっていたそうです。
ランドセルもしわしわでひびが割れ、
色がとても汚い色だったそうです。
お友達のランドセルは人工皮革だから綺麗なままで、
それと比べるとどんなにおじいちゃんを恨んだことかと言っていました。
「値段が高い物」が良い、優れている。
確かにそれだけ数少ないものであったり、
丁寧で磨き抜かれた物、
素材が良いなど、
色んな条件で値が決まると思います。
このお話のおじいさんは品物も見ていないで購入しましたので
一番値段が高い物=良い物と思い込んでいますね。
実際に使った所、その高価なランドセル重く、じめじめしていて汚くなり、
良くなかったわけです。
* * *
本当に良い物は値段ではなく、
その人に合った物だと思います。
鞄でいうと私はブランド物のバッグは物置きの奥に眠っています。
私の週末のプライベートは景色に癒されに山へハイキングへ行っています。
下山後は温泉へ入り帰宅。
寄る所はコンビニかスーパー程度です。
重いブランド物のバッグより
小さく軽いバッグの方が断然使いやすいのです。
誰かが決めた「価値」に何も見ずに同意するのではなく、
自分が決めた「価値」を大事にし決めたいものです。
みんながそう言っているから、
みんなが良いっていうから、
の「価値観」に惑わされないように。
“誰かが決めた一番”よりも、
『自分が選んだオンリーワン』を大切に。