私の最も心に残った登山***前編***
登山を始めて7年、本格的に行きだして5年経ちました。
その中で最も心に残る登山があります。
私の下の子供が小学5年生の時に、
学年行事でみんなで会津磐梯山へ登る行事がありました。
その時私はPTAで学年委員長をやらせてもらった事と登山をやっている事から
数名の先生たちと登山ガイドさんと共に引率する事になりました。
現地へ着きガイドさんはもちろん先頭で、先生方は中間に、
私が一番後ろで引率する打ち合わせをしました。
5年生の子供達は元気いっぱいでおしゃべりしながら登りました。
そしてしばらくすると見事に子供たちの差が出ました。
まずすぐに分かった事。
スポ小で野球をやっている子はメンタルも強い事はもちろん、
やはり普段から運動してますので登山なんか全く疲れた様子もなく
足どりが全く他の子と違います。
普通の子の足元を見ておりますと、まあまあ危なっかしい!
登山は足裏の全体を地面につけ登るスタイルですが、
外側に体重をかけているのか足底が外側に負荷をかけている登り方で
足が挫いてしまうのではないかとひやひやしながら見ていました。
まぁ子供達の体重が軽いからまだ良かったのですが。
途中に檜原湖などが見えるビューポイントが来ると私は子供たちに
火山でできた湖の名前を教えたり、
みんなが見過ごしている足元の小さなお花達の名前と特徴を教えてあげ、
女子と先生は喜んで観察しておりました。
ガイドのおじ様は先頭で何もそのような事は教えておりませんでしたので
どちらがガイドだという感じでした(笑)
だんだん、登りの斜面もきつくなり体力がありどんどん登れる子とまぁまぁ登れる子、そして脱落してくる子がはっきりと分かれ始めました。
私は脱落した一人の太目の男の子がもうメンタル的にきている事が顔の表情で分かり、この子は私が面倒みると決め、その子(A君)と一番最後でA君の荷物を私が持ち一緒に休み休み登りました。
登山は体重が重いとそれだけ負荷がかかり筋肉があると登れますが、
スポーツもやっていない、
登下校も親に車で送られている子にとってはきついのでしょう。
子供が学校まで歩いて6年間登校する事というのはとても意味ある事で
足腰を鍛える体力作り、肺活も鍛えらえる、集団で迷惑をかけない事を学ぶ、
1年生から6年生までの上下関係を学ぶ、真冬の寒い日でも毎日継続して歩く事で
我慢強さも学べ、大人の社会に出る時に必要な学びになると私は思っています。
それが寒い日に我が子が可愛そうと
車で送っている子はどうなってしまうかといいますと、
まず、メンタルが弱い、すぐ諦める、弱音を吐けば大人がなんとかしてくれると思ってしまう、体力が弱い、肺活運動力もない、太っている子はダイエットにもなっていない、そのような結果です。
だいぶ脱線しましたが、これすごく重要なんです。
A君の顔の表情がもう人生終わったかのような顔で
登りたくないという気持ちが見え見えでたいぶメンタルがやられていました。
これはまずいなと私も思っていた時、
快調に登っている子供達がなんと「A君、頑張れ~!」と大きな声で一番後方のA君に届く様に叫び始めました。
その40名ほどの友達を思いやる言葉は森の中にこだまして響きました。
これは私も経験したことがなく、
子供達の連鎖して響く声はまるで音響の良いコンサートホールにいるようでみんなの優しい思いやりの気持ちの声に、なんと私の身体は鳥肌が立ったのです。
鳥肌が立つ時って恐怖だったり悪寒がするとき以外になく、ちょっと不思議に思い
今、この記事を書いていて、
その時どうして鳥肌がたったのか調べてみました。
これに似ているかなと思う記事を見つけました。
米・研究結果で、
音楽を聴いているときに鳥肌が立つ人とそうでない人の実験をしたそうで
『音楽を聴いて鳥肌が立つ人は普通とは違う脳の持ち主で、
脳の中で音を処理する部分と感情を司る部分のコネクションがより強い』そうです。
私にはまるで音楽ホールにいて音楽を聴いているかのようであり、
子供達のA君を思いやる気持ちの優しさに同時に感動したから鳥肌がたったのでしょう。
鳥肌が立ち身体が一瞬で寒くなりましたから。
このような不思議な体験は、この先二度とないような気がします。
そして感動の出来事はまだ続きます。登山はまだ序盤です。
明日またこの続きのお話をさせて下さい(*^-^*)
この記事が面白かったと思った方は下のスターマーク☆にポチっとクリックお願いします(*^-^*)
👇