moontopazのブログ

非日常の感動とワクワクは好奇心とほんの少しの勇気から始まる。好きな事に邁進してなりたい自分になろう!

自分の存在を強めてくれる 生きる喜び

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未成熟な愛
 
お金や物の所有にこだわる人は多いです。

フロム(エーリヒ・フロムドイツの社会心理学精神分析、哲学の研究者)

は次のように言っています。

「ひたすら貯め込み、何か一つでも失う事を恐れている人は、

どんなにたくさんの物を所有していようと、

心理学的に言えば、貧しい人である」

 

貧困がある程度を越えると与えることができなくなり、

与える喜びを失うことになるとフロムは指摘しています。

しかし、そのような場合でも、与えることはできます。

与える事の最も重要な部分とは、物ではなく、

人間的な領域になるからです。

物でなければ何を与えることができるのでしょうか?

フロムはこう言います。

 

「自分自身を、自分の一番大切なものを、自分の生命を与えるのだ」

 

これは生命を犠牲にするのという意味ではなく、

自分の中で一番息づいているものを与えるということです。

 

「自分の喜び、興味、理解、知識、ユーモア、悲しみなど、自分のなかに息づいているもののあらゆる表現を与えるのだ。

このように自分の生命を与えることによって、

人は他人を豊かにし、自分自身の生命感を高めることによって、

他者の生命感を高める」

 

「幼稚な愛は『愛されているから愛する』という原則に従う。

未成熟な愛は『あなたが必要だから、あなたを愛する』と言い、

成熟した愛は『あなたを愛しているから、あなたが必要だ』と言う」

 

成熟した愛に達していない人は多いように思います。

 

あなたが必要だから、あなたを愛するというのは誰でも考えることです。

しかし、あなたを愛しているから、あなたが必要だとは考えたこともないという人が多いのではないでしょうか。

さらに言えば、成熟した愛を知る人は、あなたが必要だということを愛する人に言う必要すら感じないでしょう。

 

 

昨日の記事にご紹介した岸見一郎先生の『愛をためらいの哲学』より引用です。

 

愛とためらいの哲学 (PHP新書)

愛とためらいの哲学 (PHP新書)

  • 作者:岸見 一郎
  • 発売日: 2018/02/15
  • メディア: 新書
 

 

 そして、大切な事は

「自分は一人でも生きられる、

それでも二人でいた方が、同じ経験を共有する喜びを持つことができる」

と考える事です。

相手に愛されないかといって自分が消えるわけでもありません。

相手が愛してくれるから自分が存在するのでもありません。

相手の存在が、自分の存在を強めてくれると考えるのです。

 

 

まさにその通りですよね。

本当に、岸見先生のお話しは最もだと思います。

 

幸せの追求をしてきて、深く考え勉強してきたこと、感じた事、

上記の事がどんぴしゃりで正しくお伝えするには引用させて頂くのが一番と思いました。

 

ほんの一部のご紹介でしたが、人生でもっと豊かになるヒントが書かれています。

この本をどうぞご参考にしてください。

 

相手の存在が自分の存在を強めてくれる 

生きる喜びになるのです。