あなたが予期せぬ状況に対応出来ない訳
以前のカメラ sonyのサイバーショットで撮影した庭のアジサイ
自分が予想もしていない事、経験がない事が自分の身に起きた時、
パニックにならず冷静に判断し、いかに慌てず冷静に対処できるか。
そんな時が
その人が今まで生きてきた姿が現れると思います。
東日本大震災の大きな揺れが起きては収まる、すぐまた起きるの繰り返し、今までにない経験。
自分は建物の中にいる、さぁ、どこに立てば安全か、または机の下に潜れば物につぶされない、揺れがいつ収まるか分からない、外に避難するタイミングなど、周りの人にも支持し、そして号令をかけみんなで一緒に避難する。
同僚が突然倒れ意識がない、さぁ、その同僚の身体を揺すって起こせばいいのか、仰向けにした方が良いのか。
雪山で誤って滑り落ちてしまった。滑っている、止まらない、さぁどうする?
***心理学者のアドラーさんも好きだったイソップ寓話の『2匹のカエル』のお話し***
2匹のカエルがミルクのいっぱい入った壺のふちのまわりを飛び跳ねていました。
突然、2匹ともミルクの壺に落ちてしまいました。
1匹のカエルは、「ああもう駄目だ―!おしまいだ―!」と、叫んであきらめてしまいました。
そしてゲロゲロ泣いて何もしないでじっとしているうちに結局溺れて死んでしまいました。
もう一匹のカエルも同じように落ちたのですが、何とか逃げだそうと思ってもがいて何度も何度も足を蹴ってあきらめずに一生懸命泳ぎました。
すると足の下がだんだん固まり、ミルクがチーズになったのです。それでピョンとその固くなったチーズの上に乗って外に飛び出すことができたのです。
“ 何事もあきらめない姿勢 ” を例えて皆様お話ししているようですが、
私はこのお話しはどうしても “ 想定外の状況でも慌てず対処する姿勢 ” を言っているのでは?と思います。
職場で同僚が倒れたら、意識があるか、脈はあるか、確認してそれなりの対処を取る、
脈がなければ心臓マッサージを始めた方が良いし、まず他の誰かが119番へ電話する、社長へ報告が一番ではない。
雪山で滑り落ちてもピッケルを使う、でも止まらない、
冷静に下を見てあの枝に掴まろう、そんな事が客観的に慌てず行動できなければならない。
以前、私はソロで山行中、思いっきり滑って転びました。
その場所は登りでも滑りかけていたので下山で注意だなと自分に織り込み済みだったにも関わらず滑り転んでお尻が泥だらけ、大事なカメラも、ドリンクの飲み口にも泥が付きました。
本当だったら泣きたい所ですが、「ああ~」と声に出すと余計悲しくなると思い、だまって冷静に立ち、カメラと飲み口の所を拭き、お尻の汚れを払ったら手まで汚れるのでそのままにして下山を再開しました。
起きた事は取り返しがつかないので、その後は冷静に、がっかりした声を出さず、前向きに淡々と処理する。
これが最も、自分自身をマイナス方向へ導く事なく、短時間で立ち直れるスタイルだと思います。
マイナスの感情を決して入れない事です。
普段からちょっとしたハプニングが起きても大声で「キャー」など、慌てず騒がず、もし声に出しても「大丈夫」と冷静に次の最善のアクションをする事をしていたら、追い詰められた状況やピンチの場面においても、
不安や焦りなどの感情に流されることが少なく、切り替えるスピードが早いのではないでしょうか。
日常でも自分自身の心を上手にコントロールしながら努力することが得意な人ほど
緊急事態でも冷静に判断し、周りにも指示が出せる人になると思います。