きっとそれが日本の文化
在日外国人が日本人との受け答えで困っているワードで
『「大丈夫です」は全然大丈夫じゃない』という話を
今朝の情報番組スッキリの冒頭でやっていました。
レストランの店員が在日外国人でお客の日本人に
「○○は辛めになりますが、大丈夫ですか?」と質問すると
「大丈夫です」と言う答えがYes なのかNOなのか分からないという事。
もうこれは文化の違いで、ここが外国でしたら
YesとNoの答えがはっきりしていて、
(本日私、健康診断だったのですが、)看護婦さんに
「朝食は取られていませんよね?」と聞かれて、もし食べていなかったら
「いいえ、取っていません。」と答えなければなりません。
ですがこの質問に慣れていない日本人は
「朝食は取られていないですよね?」と聞かれたら
「はい、取っていないです。」と答えてしまい、
外国人はどっちなの?となってしまいます。
日本人の「大丈夫です」の応えには、あいまいな、相手にやんわりと表現している言葉になります。
これも日本人のお国柄になりますので、この言葉はありで良いと思います。
質問した方はお客さんの表情などで、
その「大丈夫」がOKなのか、断っているのかを判断する。
「大丈夫ですか?」と質問するから「大丈夫です」と返事が返ってきやすいのですが、
判断が難しいほど表情もなくたんたんと言われたのならば、
最後に「ご注文でよろしいですか?」と確認の質問をしてみる。
もしくは、私がこの店の店員ならば、
「このメニューはかなり辛いですが、〇〇のうまみが出ていてまた食べたくなるメニューですよ」(さすがお客様お目が高い的な感じで)などと言って、相手の反応をみる。
お客さんもこんな事言われたら食べる前からワクワクしますしね。
本日、健康診断でバリュームを飲んで機械に乗りぐるぐる身体を指示されて回されるわけですが、
その指示を的確に聞く事に集中していて、
「仰向けになってください」が(あれ?どっちに向くんだ?)とあまりにもぐるぐる回されているので一瞬固まってしまいます。
するとすかさず、「天井を向いてください」などと言い直されます。
このように一つの質問で全て理解しろよと考えるのではなく、
言い方を違う言い方に変えて相手に理解してもらう。
一つの質問をしても相手の心内がまだ分からなかったら、
違う質問をして確認するしかないのです。
要は、コミュニケーションを取る事にめんどくさいと思ってはならないのです。
「その大丈夫は、辛いものは食べられるのOKですね?」ともう一度確認するとか・・・、一つの質問で注文を終わらせたいと思っている店員にも改善点はあるかと思います。
相手の「大丈夫です」があいまいで不満を持つなら、
相手に変わってもらおうなどと思う前に、
もっと自分の質問の仕方を見直すなどと研究した方が自分のプラスになるはずです。
日本で生活していれば日本の曖昧なニュアンスの表現はそのままでいい。
そして、プラスの質問があるからもっとコミュニケーションが取れるのだから。
きっとそれが日本の文化なのです。